ばしこ氏のブログ

月間10万PVありがとう。Twitterの話題を中心に「ちょっとこれ、どうなんだ」というネタに切り込んでいきます。      言葉が死ぬ前に、残しましょう。

2018-01-01から1年間の記事一覧

コラム:社会に馴染めぬにわとり、野菜星人に囲まれる

型というものはめちゃくちゃ辛いものであります。 社会の型というもの。 大概社会の型というやつは、僕が一枚の、大きな肉だとしたら、まあ30cmくらい?だとしたら、社会の型は10cmくらいしかないわけで、はみでた肉はゴリゴリ削られていくばかりな訳で…

エース「敗北者…?取り消せよ!!」がなぜネタになるのか~あの話でワンピース読むのやめた人の話~

敗北者で検索するだけでこの有様である。 ワンピース第573話 「この時代の名を”白ひげ”と呼ぶ」のワンシーンである。 僕はこの話が大っ嫌いだ 今まで積み上げたものをすべて台無しにするもので、僕は小さいころから(小学校くらいか?)ワンピースを16巻ぐら…

評論・谷川流「絶望系」 新潮は何を考えて復刊させた?

※先に言っておくとちゃんと一冊きっちり読んだ上で批判してるので最後まで読んでいってね。 ちなみにライトノベルの批判でもないので。 谷川流。 涼宮ハルヒの憂鬱の作者として有名である。 作者よりも作品のほうが有名だが、まあそもそも涼宮ハルヒシリーズ…

コラム・いっこく堂。

あれ、声が、遅れて、聞こえて、くるよ。 僕の場合は言葉が遅れてやってくる。 感情が常に先。 なんというか、なにか衝撃的なもの、小説や映画や、人の話、を受け取ったとき、びりっときて、ごうごうと夢やら言葉やら感情やら映像やら、色んなものがごった煮…

「アドバルーン」(マキタユウスケ作)を読んで

特に目的はなく文フリ東京にきた。 なんか面白い出会いがあるかな、と。 わかりきった出会いほどつまらんものはないので、よくこういうことをする。 というわけで、予期せぬ良き出会い、がたくさんあったわけだが、その一つが「アドバルーン」だった。 正直…

魂の強度

魂の強度という言葉があります。 ウソです。 僕が勝手に言ってる言葉です。 僕の中で「魂の強度」という言葉をよく使います。端的にいえば、漫画やアニメで「キャラ立ちしてるかどうか」とかですね。個性が強いかどうか?ってところです。 僕は魂の強度がめ…

今世紀最高の映画を絶対に観ろ~映画「ごっこ」感想~

・もくじ 4部構成です。 ①まえがき(興味なけりゃ飛ばして) ②社会がつらいか、ならこれを見ろ ③嘘をつかぬ役者の最強の演技を見ろ ⑤川谷絵音の魂の叫びを聞け ④頼む、早く観に来てくれ、死んでしまう ①まえがき 27日(土)のことだった。 僕は東京へ向かう…

日記:東京、飛行機、ふわふわ

・飛行機 飛行機に乗った。そのときの不思議なふわふわとういたかんじがまだ残っている。 地形を見るのがとても面白いと思う。飛行機にのるたびに。 今日は澄みわたる晴れ空だったおかげで、福岡から国東半島、四国、瀬戸内海としっかりみえた。 国東半島は…

文章書くのたのしい

今大事な2分間を逃した。 それはめちゃくちゃ書きたい欲と、アイディアがあふれていたタイミングだった。 そのタイミングでなぜかPCが突如謎の不調を起こし、一切書くのを許さなかった。 結果、クソつまらん文章が出ることになったら、PCをぶち壊すことにし…

言葉は水物、すぐに死ぬ

なんかどっかで書いたワードです。 いやほんとに水物だし死ぬんですよね。 かきたかった思いとかやりたかった思いとか、感情その他もろもろ、ほっといたらすぐに消えます。 人間気持ちなんてものはすぐに移り変わっていくので。 だから昨日考えたSF小説のネ…

好きな作家が、死ぬということ~映画「ごっこ」について~

・初めに 僕は今日、小路啓之という漫画家について話を書く。 僕が応援していたが、事故で突如亡くなった作家さんだ。 そのすべてをここに記す。 小路啓之ファンにはもちろん読んでほしいが、知らない人でも、好きな作家・漫画家・アーティストがいる人、特…

純文学初心者のはなし~滝口悠生「ジミヘンドリクスエクスペリエンス」~

どうも。純文学初心者です。 といっても純文学といっていいのか、まあとりあえず芥川賞作品、ないし候補作品読んでるよって感じで。あとはあんましよんでない。 とくにさいきんのばかりで、古いのはしりません。滝口悠生さんのジミヘンドリクスエクスペリエ…

物語化する人間の話

*1" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41XEPVMR1ML._SL160_.jpg" alt="寝ながら学べる構造主義 *2" /> 寝ながら学べる構造主義 *3 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2002/06/20 メディア: 新書 購入: 43人 クリック: 4…

処方箋・本谷有希子~群像(本谷有希子)を読んで~

本谷有希子を読んだのは、大学時代に"文学イキり"がしたかったのがきっかけだった。 ちょうど芥川賞発表があり、本谷有希子が載っていた。 それで、「最近の芥川賞作品は大体読んでいる」というイキりがしたくて、異類婚姻譚を読む前に、本谷有希子の作品を…

書くツールを言い訳にするな

(円城塔「これはペンです」の引用含みます。ご了承ください。気になったら「これはペンです」読んでほんと。) 僕は書くツールをよく言い訳にする。 PCがないとか手書きができないとかなんとかかんとか。 だが叔父は言ったのだ。 書くツールに左右されぬ文章…